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名古屋・覚王山、日泰寺と揚輝荘

      2015/08/30

名古屋 覚王山 日泰寺

名古屋の覚王山(かくおうざん)の辺りを歩いてきました。
なんでも覚王山商店街というのがあるのらしいのですが、なんかこう、イベントとかがされていない普通の休日は割と静かな場所です。


覚王山には、日泰寺(にったいじ)という大きなお寺があります。名古屋も古くからの土地なので、寺社仏閣が結構あるんですよね。日泰寺は、なんでも日本で唯一、お釈迦様の遺骨が納められているお寺なのだとか。何の宗派かなーと思ったら、どこの宗派にも属さないのだそうです。そもそも、名前の由来からして、泰はタイの国名を表しています。タイ国との友好を象徴するお寺として建立されたのだそうです。なるほど。色々と興味深いお寺なのですが、詳細についてはお寺のサイトに詳しく掲載されています。
名古屋 覚王山 日泰寺
という真面目な話をぶった切って、境内に置かれていたベンチ。日泰寺ラジオ体操会。きっとこれは秘密健康結社か、地下健康組織です。気になることとしては、年がら年中、早朝に活動しているのだろうか。

…というかお参りが主目的ではなく、普通に商店街をぶらぶらしようと思っていたのですが、予想していたよりもウィンドウショッピングできそうなお店が少ない。飲食店は興味深いのがいくつもあったのですが、全部よるわけにもいきません。どうしたものかなー、と道を歩いていたら、「揚輝荘(ようきそう)」の看板が目に入りました。北園と南園への案内看板。特に目的もないので、ぶらりと立ち寄ることにしました。
揚輝荘
北園。無料で庭を観ることができます。管理しているおじさんたちがいて、パンフレットとかいただけます。しかしながら、ここは一体何なのかという根本的な疑問がある。

その疑問は、南園で解決しました。
北園を観終わった後、おじさんに「南園も観ますか?」と声をかけられました。はいと答えると、少し離れた場所にある南園までの道のりをショートカットできる径路を教えてもらえました。
揚輝荘
マンションや民家の合間を抜ける径路です。
そして抜け出た先には、南園が。
揚輝荘
庭園かと思いきや、邸宅です。そして、入場料300円。名古屋市営地下鉄の一日乗車券を見せると2割引き。興味があってお金を払い、中を観たら、これがびっくり。百貨店の松坂屋初代社長、15代伊藤次郎左衛門祐民(いとう・じろざえもん・たみすけ)の別荘だったのです。しかも、元々は周辺一帯全ての土地が揚輝荘と呼ばれていたということも。現在では北園と南園だけを残しているのみですが、それはそれは広大な別荘だったようです。

中には喫茶店もあったりします。閉館まであまり時間もなかったので喫茶店はやめましたが、邸内の色んな部屋を観てまわりました。床材が全て違ったり、趣向を凝らしていたり。地上2階、(半)地下1階で、地下階は舞踏場です。しかもインド。インドです。インドですよ。地下インド。なんでも、15代伊藤次郎左衛門がインド旅行をした際に大変感銘を受けた、その感動が反映されているのだとか。なお、写真撮影禁止とは書いていなかったのですが、まあお手頃な場所ですし、内部は実物を見た人のお楽しみ的に、撮影はしませんでした。一度くらいは覗いてみる価値ありますよ。昭和の初めの頃の洋風を堪能できます。

というわけで、思いのほか面白い見学施設もありました。
覚王山、今度はイベントがあったりして賑やかな時にでも行ってみようと思います。

ではでは。

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