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名古屋 紙の温度

      2015/08/30

名古屋 紙の温度

名古屋市の熱田神宮近くにある「紙の温度」さんに行ってきました。
創業が慶応2年(1866年)だそうですよ!
とんでもない老舗です。


まずは場所です。

Google Mapが知らぬ間に新しいインターフェースになっていました。共有方法がわからなかったよ!右下に歯車アイコンがあるから押すといいらしいです。(ここにメモ書き)

さておき、公共交通機関ではいずれ最後は徒歩が入るのですが、こんな方法で行けそうです。並び順はお店に近い順になります。
名古屋市営地下鉄名城線の伝馬町駅で降りる。(一番お店に近い)
名古屋市営地下鉄名城線の神宮西駅で降りる。(熱田神宮に寄りながらなルート)
名城線はJR東海道本線の金山(名古屋駅から一駅)から乗るのが便利です。名古屋駅から地下鉄に乗ると乗換えをしないといけないのでちょっと面倒です。

名古屋鉄道本線の神宮前駅で降りる。
名古屋鉄道は名古屋駅、金山駅でJR東海道本線から乗り換えできます。神宮前は普通・急行・特急すべて止まるので、特急が便利です。

JR東海道本線熱田駅で降りる。熱田神宮の北東側、だいたい角に位置する駅です。お店は熱田神宮の南西側、だいたい角です。

車の場合は駐車場がありますが、数は多くありません。確か8台くらい。

お店はピンク色のトタン風味な概観。
大きく紙の温度、と壁面に書いてあります。
入り口はこんな感じ。
名古屋 紙の温度
店内にはところ狭しと並べられた、大量の手作りな紙が置かれています。和紙のように手漉きだったり、叩いて作るものだったり、製法はさまざまですが、とにかく手作り。世界中の国々の伝統的な柄だったり、素材だったりする紙がたくさん、たくさん置かれています。紙そのものは相当大量に置いてありますが、それ以外にも製本したもの、切ってサイズが整えてあるもの、細工として加工されているもの、珍しいもの、店内を見て回るだけで楽しいです。

いくつかちょっとしたものを買ってきたのですが、その中でも一番気に入ったのはこれ。
名古屋 紙の温度 紙見本(世界編)
日本編とか何種類かあったように思いますが、パピルス紙の実物を見てみたかったのでこれにしました。表紙のすぐ下にあるのがパピルス紙です。古代エジプトのかおりってやつです。

専門的かつ厳密な話はさておいて、紙は大きな発明で、人間が知識や記憶を記すために作り出したものですね。大雑把にはだいたい植物の繊維を一度解いて、薄く膠着させて作られるのが紙なわけですが、ひとつ思うことがあるわけです。繊維を解く必要はあるのか。いちいち溶かして固めなおす必要があるのか。現代の技術なら、木を紙のようにうっすーく切ることは可能なわけで、それでいいんじゃないの?
KIZARA 木そのまんまのメモ帳
そんなことありませんでした。
薄々そんなことはないと知っていましたが。

なんかここのプロジェクトから生まれたらしいこの「木のメモ帳」も買ってみました。困ったことに、面白そうなだけで使い道はまったく思いつきません。そして実用性もあまりないよう、に、思えます。私の頭が働かないだけかもしれませんから、断言はできませんが。
KIZARA 木そのまんまのメモ帳
こちらの画像はクリックで大きくなります。

木目が見てとれるように、木をうすーくさくさくカンナでやるが如くシート状にカットする技術は本当にすごいと思う。でも、このメモ帳、本当に使い道がわからない。まあ、ほっといてそのうち何か思いついたらどうにかしてみることにします。

そしてもうひとつ、和紙を購入したのですが、これはまた別の機会にお披露目することにしたいと思います。開けるの面倒くさくなったとか、そういうんじゃありません。巻物的な形で売られていたので、毛筆的なものが欲しいなと思ったのです。
もう一度言います。開けるの面倒になったわけでは、ありません。

私は紙にこだわりますが、紙にこだわるのは文字を書くためです。
インクが滲まないことや、書き心地が良いことを求めています。
しかし、紙の温度は、そういうのを抜きにして、ひたすら紙を求めています。紙の可能性や、紙そのものの価値を追求したお店なんだと思います。よいお店です。紙としては(自分が考えているよりも)なかなかのお値段のものもあるので、簡単にホイホイと購入することはできませんが、足しげく通いたい魅力がありました。

ではでは。

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