熱田神宮には二羽鶏が居る
2015/08/30
実際には二羽ではなくてもっと居るわけですが。
熱田神宮に年始のお参りに行ってみたら、人ごみに動じることもなく鶏が居たのです。誰かのペットではないことは察することができたので、この鶏が何なのか調べてみました。
結果、この鶏は神鶏(しんけい)ということが判明しました。
日本神話において神様が住んでいた天界、高天原でのこと。
高天原を統べていた天照大神の元に、ある日弟の建速須佐之男命、つまりスサノオが遊びに来ます。色々あって天照大神は滞在を許可するわけですが、神殿にウンコ撒き散らすわ、田んぼの畔を壊すわ、スサノオはやりたい放題。それでも天照大神は我慢していたわけですが、ある日スサノオのいたずらによって、高天原に初の死者が出てしまいます。このことが原因で、天照大神は天の岩戸に引きこもったわけです。多分、日本初の引きこもり。
この引きこもりを岩戸から引っ張り出すために知恵の神様思金神(おもいかね)がプロデュースして様々な策が取られるわけですが、そのひとつが長鳴鳥、今で言うところの鶏を集めて鳴かせるというもの。朝に鳴く鶏は、太陽の神様を呼ぶ力があると考えられていたから、なのだそうです。
というわけで、この話から色々な神社では神の遣いとして神鶏を飼っているようです。熱田神宮に居るのも、他にも伊勢神宮にも天然記念物に指定された種の鶏が居るのも、神鶏なのだとか。
近寄っても物怖じせず、むしろものすごい初詣客を横目に普通に居ました。
しかしながら、ものすごい初詣客とその並ぶ列の分厚さにヘタレて、えびす神社の方へと参拝して帰ってきました。本宮には、またあらためることにしようと思います。
ちなみにおみくじは大吉でした。
しかし、おごる平家は久しからずなのです。
おごる要素がなさすぎなのでピンと来ませんが。。
ではでは。