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ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編

      2015/08/30

2014年花組 ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編

画像は今回のプログラムの表紙です。

ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編を観てきました。
前回観劇したフェルゼン編とストーリーは同じですが、フェルゼンとマリーアントワネットの絡みが多めです。今回の公演は、花組スターに新就任した明日海りおさんのプレお披露目といった感じでしょうか。ちなみに観劇したのは名古屋公演です。


では、徒然なるままに、感想。

一言で言うならブラボーです。

前回のようなお察しくださいも皆無でしたし、皆さん才能が光りまくっていました。新スターの明日海さんはプレお披露目とは思えないほどの堂々たるスターでしたし、蘭寿とむさんの相方として初々しくほほえましかった蘭乃はなさんはすっかりと成長し、気品と風格に満ちた女帝として明日海さんをしっかりと支え、次のエリザベートが楽しみに思えるほどのマリーアントワネットになっていました。
いや、女帝とは書きましたが、花總まりさんとはまた違う女帝なのですよね。君臨する女帝ではなく、スターの傍に控え、凛として支え、なおかつ光る素敵な女帝です。


あと、今回もそうなのかとハラハラしていた「ほんとうに。」の件。
醜聞となってしまったマリーアントワネットとの不倫が原因で、フランスを追われ故郷に戻ったフェルゼン。祖国でもまるで罪人のように肩身の狭い状態になってしまい、心の中ではマリーアントワネットを想い続けながらも失意の日々を過ごしていますが、そのフェルゼンにある日客人が現れます。
こんな自分の元に誰が訪ねてくるというのか。そんな自虐的な言葉を述べるフェルゼンに、フェルゼンの妹ソフィアは言うのでした。「ほんとうに。」と。

前回の時は「おま、ちょ、否定しろしwww」と瞬間的にツッコミを心の中で入れたのですが、今回は普通でした。兄がフランスでマリーアントワネットとの逢瀬を楽しむ間、家を代わりに守りながら、聞こえてくる醜聞のせいで身内として肩身の狭い思いをしていたソフィア。それでも帰国した失意の兄を気遣い、仲が良い妹としてまぜっかえしてみせる、その心遣いがよくわかる言い方でした。
ソフィア役は桜咲彩花(おうさき・あやか)さん。今後が楽しみですね!


そうそう、ベルばらと言えば、あの歌。
愛~それは~ほにゃらら~
愛~それは~ふにゃらら~
もちろん、今回も健在です。

でも歌われる歌詞は、いわゆる「一番」の「甘く強く尊い」方よりも、「二番」にあたる「悲しく切なく苦しい」方なのだなぁと思ってみたり。愛しくせつなく心強いのは篠原さんでしたっけか。まあ、道ならぬ恋ですからやむを得ない。


そういえば、オペラグラス片手に観賞していたら、蘭はなちゃん、うっかりブラチラできんじゃね!?ってなシーンがあってドキドキしてたのですが、よくよく見たらものそい背筋だし、ものそい肋骨見えたし、なんだね、別の意味でドキドキしました。娘役トップを長年やるってぱねぇ。

トップってのは大変なのだなぁと、実に観ていて思います。蘭とむさんもものすごい引き締まってましたものな。時間が経つにつれ。ご引退というお話を聞いた時に、蘭とむさんはもっと続けて欲しいなと思いつつ、これ以上やったら細くなりすぎて死んじゃう!とも思った。


基本的に私は誰それ推しみたいなものはないのですが、今回は本当に選ぶこともできないくらいに皆さん素晴らしくて、これからの花組がとても楽しみです。明日海さんのお披露目となるエリザベート、実に期待できますね!


最後にベルばらと関係ないんですが、ロビーにレディ・ベスの等身大ポップみたいなものが置いてありました。
レディ・ベス宣伝ポップ
花總さんはほんとにぱねぇなぁ。平野綾さんって相当年下(というかつまりは若い)なのに、負けてない。あと、平野さんも相当売れてる声優さんだし演劇も素人じゃないのになぁ。相変わらず、花總さんは風格がありますね。

では、次回はエリザベートで!

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