Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜(2016年宙組)
宝塚大劇場の宙組公演、「シェイクスピア~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」を観劇してきました。
前回はスゴツヨの挙句地下牢幽閉となってしまったラダメスこと朝夏まなとさん。今回はシェイクスピアのバイトをして、次回は黄泉の帝王になられるようです。
というわけで、今回の公演デザート。
あらすじ
革手袋屋の息子、シェイクスピアは「劇作家になる」という夢を持っている。が、父親をはじめ周りの人たちからは「夢を見すぎている」と笑われている毎日。そんな折、有力者と婚約をしようとしていた娘、アン・ハサウェイと出会う。シェイクスピアの書く詩に惹かれるアンと、アンを運命の相手と感じるシェイクスピア。惹かれあう二人のことはやがて騒動になってしまい、シェイクスピアは生まれ育った町を追放処分になってしまう。そこに手を差し伸べたのは、ロンドンの貴族ジョージ・ケアリー。彼はシェイクスピアの才能をいち早く認め、芝居好きの女王のために劇団を立ち上げる計画にシェイクスピアを据える。
シェイクスピアの舞台感想
宝塚らしい舞台だったと思います。
あえて言うなら、恐らく総アクリル製の透明なシェイクスピアのライティング・デスクが素晴らしかった。いや、あれを透明にしようと思った人は天才だと思います。
役者感想
朝夏まなとさんや実咲凛音さんはじめとして皆さんとても安定して演技・歌を歌われるので、本当に安心して観ていられます。
今回、実によい味を出していたのはロンドンの貴族、ジョージ・ケアリー役の真風涼帆さん。お髭が似合いますね。次回、エリザベート暗殺犯になるのでしょうか。楽しみです。
その次にインパクトがあったのは、カラーのせいでしょうか。エリザベス1世の美穂圭子さん。あのハートマークな襟のドレスでトンチキなことにならないのはひとえに彼女の演技力の賜物です。イングランドの女王でした。
朝夏まなとさんは前回も思ったのですが、とても温厚で優しそうな雰囲気がどこか漂います。何をしていてもどこか可愛い印象を持ちますね。そして実咲凛音さんは相変わらず細いよ。細いって。どうなってんだい。
困ったことに、あんまり今回印象に残る役者さんが少ないです。皆さんが安定しているんだけど、突き抜けた感があまり漂ってこなかった。
HOT EYES!!
ショーです。かなり「目」に触るものなら何でも来いな勢いで懐メロが使われていました。とりあえず、ウィッチの持ってる魔法のステッキがよく作りこまれていたよね。先端がLEDで光って、あれは子どもが(おもちゃにしたら)喜びそうだ。ウィザードしていたスッシーさんが生き生きしていたように思います。ラッキー・ウィザードじゃなくてスッシー・ウィザードがよかったなぁ。できれば。
後は今回は男役の人が結構セクシーな感じで出てくるように思います。お色気あったりパワーあったり多少カマっぽかったり、ああ、そういやシェイクスピアの方でもカマっぽい人いたな。
勢いと情熱とエンターテインメント性のとてつもなく高いショーだったと思います。
ではでは。