エリザベート スペシャルガラコンサートDVD
2016/01/05
以前、観劇したエリザベートスペシャルガラコンサートのDVDを購入しました。
わっはー。すっごいいい。
ちなみに発売されたのはちょっと前のことになるのですが、まあ欲しいなぁと思いつつ、なんとなく後回しになって、ようやく買った感じです。
ネタばれじゃない感想
まずは普通に感想。いわゆるDVDの中身ばれはしていない感想です。
最初に思ったのは、本編とまったく関係ないのですが、最近の映像なのにちょっと画質が粗いような気がします。見てるモニタが悪いのか。再生用のデコーダが悪いのか。でも、もう少し大きい画面にも耐えて欲しい気がしました。
しかしながら、内容はとてもよいです。
キャストはこんな感じ。
■収録内容■
●Disc1 (2012/11/26 18:30公演)
Cast…トート:一路真輝/エリザベート:花總まり/
フランツ・ヨーゼフ:高嶺ふぶき/ルイジ・ルキーニ:轟悠/
ルドルフ:朝海ひかる/ゾフィー:初風諄
●Disc2 (2012/12/3 18:30公演)【DREAM バージョン】
Cast…トート:紫苑ゆう・姿月あさと・彩輝なお・春野寿美礼/エリザベート:花總まり・大鳥れい・白羽ゆり/
フランツ・ヨーゼフ:高嶺ふぶき・初風緑/ルイジ・ルキーニ:湖月わたる/
ルドルフ:香寿たつき・涼紫央/ゾフィー:初風諄・出雲綾
TCAOnlineShopより
そうそうたるメンバーですね。
2枚組ですが、宝塚歌劇のDVDとして飛びぬけて高いお値段ではありません。それでいて、かつてのスターたちの今の芝居や歌を観ることができるので、よいDVDなのだと思います。
唯一、ちょっと画質が粗めに思えます。
最近のものなのですから、もうちょいエンコードきれいにして欲しかったな。
ディスク1はキャスト固定のバージョンです。
ディスク2が「虹組」と紫苑先生が呼ぶ、ドリームバージョン。隅から隅までお買い得な内容です。このガラコンサートで出演した人たちのうち、スケジュールの都合で参加できなかった4名以外は全部出演している、という話でした。千秋楽公演です。
ここで颯爽とアフィリエイトシールドです。
中身を知りたくない方はここでストップですよ。
あと、すごいどうでもいいですが、私はルドルフが救世主になった自分を妄想しちゃう場面の、ルドールフ、ルドールフ、ルドールフ、ルドルフ・ルドルフ、ってあの投げやり気味な歌詞が好きです。
ディスク1の感想
Disc1を観てともかく最初に思ったのは、理事長のルキーニの歌がずば抜けて上手いです。おさすが。現役だけある。髭も似合っている。むしろ生えてる勢い。理事長すげー。ほかの皆さんももちろん上手なのですが、やはし男役の方などは、現在女優業などなさっていて普段と喉の使い方が違うのかもしれません、ちょっと声に無理があるような気がしました。でも、上手なのですけどね。
次に思ったのは、まあとにかく花總まりさんがきれいなんですよ。
私だけに、を歌う時の少し奔放さが残っている場面、そしてハンガリーの戴冠式で芯が通った凛とした場面、あらゆる場面でもうきれいなんですよ。この人、舞台に戻ってきてよかったなぁ。
ああ、レディ・ベス観たいな、やっぱり。
ディスク2の感想
次、Disc2。ドリームバージョンと呼ばれるものです。
観ずに思った感想としては、サドトート、もとい水トートが収録されてないのはちょっと残念。まあ残念ですが、もうディスクの中身はドリーム全開です。
まずはルキーニ役の湖月わたるさん。理事長に負けないルキーニっぷり。髭似合ってる。
そしてトートとして舞台に降臨する紫苑ゆうさん。なんとも色気のあるトート閣下です。宝塚を心から愛されていて、そしてもうトート閣下を演じられたことがとにかく嬉しいのだと伝わる熱演でした。
4人のトート閣下が降臨していましたが、春野寿美礼さんは声も張って演技も歌も変わらず光っていて、私としては一番だと思いました。だがしかし、きっとそれぞれのトート閣下役を演じられた皆さんの、それぞれのファンの方々にはきっとそれぞれのトート閣下が光って見えたに違いないでしょう。
個人的には、春野寿美礼さんと花總まりさんさんの歌のかけあいが観れてよかった。春野寿美礼さんはとにかくかけあいがお見事だと思います。
さらに、皇帝フランツも。
フランツ1人目、初風緑さん。これぞ宝塚の男役、という感じの方ですね。笑顔の時は特に。
皇帝ですけど、永遠の王子様ですよ。コウテイ王子です。
フランツ2人目、高嶺ふぶきさん。こりゃーイケメンだ。
英雄色を好むというか、この人が既に色気ありますよ。
これはもう浮気もやむを得ないです。イロオト皇帝。
そして、エリザベートな皆さん。
美人だね。品がありますね。
流石にトップバッターの大鳥れいさん、幼い頃のシシィは厳しい気がしましたが、仕方ないのです。れいザベート様は澄んだ歌声が素敵で、ウェディングドレスの立ち姿がね。すっとしている。上品オーラ垂れ流しです。
ハンガリーの皇后となったのは白羽ゆりさん。本当にこのゆりザベート様、歌も素晴らしいですが、黙って立ってるだけでものすごく品が出ちゃう。上品オーラ漏れ放題ですよ。
でもって、病院を訪問する花總まりさん。まりザベート様は品もあれば孤高感も満載。晩年のエリザベートの孤独感はまりザベート様がピカイチに思えます。
こんなハイクオリティなエリザベートが3人も居たら、さぞかしオーストリアもハスプブルグも捗ったに違いありません。ハンガリーのみならずヨーロッパの8割は持って行けたかもしれん。ただしトート閣下の数も4倍になりますが。
ひとつのシナリオ上でマルチキャストで演者が切り替わっていくのは、なかなかおもしろかったです。特に衣装や小道具にこだわりがちらほらあるんですよね。トート閣下など本当にバリエーション豊富ですね。(というか、ふと思ったのですが、この衣装って宝塚歌劇団が保管しといてくれるんですかね。)
ああ、夏のエリザベート楽しみだな。
このDVDはほんとお買い得でした。いい買い物しました。
ちなみに最後の舞台挨拶もものすごく楽しめます。
紫苑先生がめっちゃはっちゃけてます。
調子に乗った事をおっしゃってますが、支持したい。
ぜひ実現してください。
以上、感想でした。