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新源氏物語(2015年花組)

   

2015年花組「新源氏物語」

新源氏物語(上演2日目)を観てきましたよ。
画像はパンフレットから一枚、例によっていただきました。


とりあえずの感想。今や宝塚歌劇団の押しも押されぬトップスター、明日海りおさん(ファイナルファンタジー)を以てしても、光源氏はあかん人でした。源氏物語そのものについては省略します。実は私はうろ覚えでしかストーリーを知りません。あさきゆめみしとか読んだことがない。

新源氏物語そのものへの感想。
宝塚歌劇の演目としては珍しく、主要なキャラとしての娘役さんがとても多く出てきます。めっちゃ出てきます。こんなにわんさか出てくるのを観たのは初めてかもしれません。そして、この演目は初っ端が非常に艶やかかつ華やか。幕が開いた瞬間の華やかさは出落ちクラスです。その華やかさの中で、一瞬で明日海さんが認識できるのは、まあ間違いなく明日海さんがめっちゃ光源氏だからだと思います。

なお、光源氏のあまた居るお相手の中では、私は大人になった紫の上(桜咲彩花さん)をイチオシします。いやもう、かわいい。その他としては右大臣と弘徽殿の女御の掛け合いがなかなかおもしろかった。多分、あれはアドリブが効くシーンが多い部分だと思います。そして衝撃だったのは、背景に突然明朝体で「十年後」と表示された時ですね。話の筋を忘れかけるくらい驚いた。

まあ、新源氏物語はこんな感想です。
ここからが本番。今回はショー「Melodia」がよろしかった。

おそらく二番手さん、三番手さん(以下続く)と呼ばれるポジションの皆さんがとにかくよかった。芹香斗亜さんは前回拝見した時から引き続き、笑顔での進行。ダンスの最中、いい笑顔しています。観ていてとても楽しい気分になります。蘭寿とむさんの系譜だなと思います。 柚香光さんは存在感がありますね。表情はキリッとしていて、手足も他の人より長くそして全体的に大きく見えるのは、ダンスの巧みさゆえなのかもしれません。

娘役さんでは、花野じゅりあさん。その時々に応じてガラッと雰囲気変えてきて、観ていて感嘆します。

で、いわゆる「宝塚歌劇らしい宝塚歌劇」のひとつと言える、男役のみでの燕尾服でのダンス。明日海さんは、途端に「花組の男役」らしい雰囲気になるのは流石ですね。全体的にはキレキレさが少し物足りない気はしました。でも、あれはやはり私の中では「宝塚歌劇」の象徴だ。

2日目の観劇なので、まだまだこれから千秋楽に向けて色々な変化、成長をしていくのでしょう。楽しみですね。

 - 文化芸術, 演劇