東芝グランドコンサート2014 オスロフィルの演奏会に行ってきた。
2015/08/30
東芝グランドコンサート2014 ヴァシリー・ペトレンコ指揮 オスロフィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聴きに行ってきました。北欧の匂いですよ!
曲目はこんな感じでした。
ニールセン:歌劇『仮面舞踏会』序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 <ピアノ:アリス=紗良・オット>
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47
一言で感想を述べるなら、素晴らしかった。
ピアノ協奏曲を熱演されたアリス=紗良・オットさんも、初めて知った方でしたが力強い演奏をされていたと思います。パンフレットその他ではとても長い髪をされていますが、当日はボブくらいの長さの髪でした。当日の髪型もよく似合ってらっしゃったと思う。
指揮のヴァシリー・ペトレンコ氏はロシア・サンクトペテルブルグ出身の方。かつてオスロフィルの指揮者を勤め、黄金時代と呼ばれる時期を築いたマリス・ヤンソンス氏にも師事をしていた方だそうで、2013年8月からオスロフィルの首席指揮者に就任されているのだそうです。指揮は若く熱意に溢れ、あとあれ、ちょっと顔芸と呼べるくらいに表情も豊かで観ていて楽しかった。
大昔、マリス・ヤンソンス氏とオスロフィルが来日した際にも聴きに行った記憶がありますが、とても透明度の高い音色、それでいて力強い演奏にものすごく感動をした覚えがあります。
今回も、とてもクオリティの高い演奏だったと思います。
特に風で静かに草原が揺れているような静かなさざめくような場面でのストリングスの音色は天下一品で、これはきっと生でしか味わえない感動に違いない、と思いました。聴きに行ってよかった。
それと、ショスタコ第五番の4楽章、ラストのテンポはいわば普通でした。ゆっくり過ぎず、狂乱気味でもなく。華やかでした。
ちなみにアンコールはこんな感じでした。
ネタバレになるといけませんので、文字ではおこしません。また、写真にもモザイクが入っています。写真をクリックすると、モザイクを外した画像が表示されます。
ものすごいどうでもいい話ですが、大昔、私も一時期楽団に所属していたのですが、アンコールでウイリアム・テル序曲をやったら、アンケートに「アンコールの天国と地獄よかったです!」って書かれたことがあります。ああ、どっちも定番ですよね、運動会の。
クラシックというと、カラヤンとベルリンフィルはとにかく王道で、確かにものすごくよい演奏で、クラシックをあまり知らない人でもご存知な名前だろうなと思います。一方で、じゃあ他の楽団は?というと、もちろんクラシックファンであれば色んな国に色んな特色のある色んな楽団があるのをご存知なのでしょうけども、あまりに知られてなさ過ぎるよなぁと思うのです。
オスロフィルはめったに日本に来ませんが、良質な音楽を奏でることのできる楽団のひとつなんだと思います。もっとこう、安価で手軽に良質な音楽に触れられる機会が世の中に増えるといいなと思いつつ、感想は以上です。
ではでは。