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NISA(ニーサ/日本版ISA)を調べてみた。

      2015/08/29

日本版ISAについて調べてみた

2013年5月21日更新

日本版ってことは世界版があるのかとか、ISAは「アイサ」って呼ぶのかとか、ISAと言えばISAバスってありました懐かしいなとか思うわけですが、最近証券会社からやたらとISA口座を開設するならうちでどうぞメールが届くのです。なんなら(投信会社を持ってる)銀行からも届くのです。

なんでも2014年から始まる様子なのですが、よくわからないものなので折角ですから忘れないうちに調べることにしてみました。
2013年5月現在の情報に基づいています。制度の内容が変更される可能性、内容が不足している可能性もありますので、あくまで参考材料としてどうぞ。
なお、日本版ISAは2013年4月30日にNISA(ニーサ)という愛称になりました。

そもそもNISA(日本版ISA)とは何なのか

NISA/日本版ISAとは
NISA/日本版ISAの「ISA」は、「Individual Savings Account」の略。日本語にすると「個人貯蓄口座」になるそうです。何が「日本版」かというと、英国のISAを参考にしたから「日本版」なようです。
そしてなぜ最近証券会社や銀行が話題にしているかというと、2013年12月末を以って株式投資信託の軽減税率(10%)が終了してしまい、2014年1月からは20%に戻るため。代わりに2014年1月から導入されるのが日本版ISAというわけです。
(以上、野村アセットマネジメントの日本版ISAサイトを参照)
なお、対象となる商品ですが、

証券取引所に上場している株式、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)

日本証券業協会のQ&A(PDF)より)
となります。

NISA(日本版ISA)の詳細

では、具体的にNISAの内容はというと。
一言でいうと、今までのような税率軽減ではなく、一定額まで投資で得られる収益が非課税になるという仕組みです。
色々な証券会社で図解をしていましたが、三菱UFJ投信株式会社の「特集 日本版ISA」のサイトの図が解り易かったので、引用させていただこうと思います。
三菱UFJ投信株式会社 特集 日本版ISAより
箇条書きにすると、こんなルールになるようです。

  • 1年間に100万円分(除く・手数料)の投資が非課税対象になる。
  • 1年間に100万円の非課税枠が得られる期間は、2014年から10年間(2023年)まで。
  • 売り払うのはいつでもできるが、売り払っても1年間100万円の枠は回復しない。
  • 年間に100万円未満の投資だったとしても、翌年以降に余った枠を持ち越すことはできない。
  • 非課税扱いになった投資は、投資した年を含めて5年間、譲渡(売却)益や配当益が非課税になる。
  • 5年経過すると課税口座に移動させられる。ただし、5年後の「年間100万円の枠」を消費して非課税口座に残し続けることもできる。(ロールオーバー機能と呼ぶらしい)
  • ロールオーバーを利用しても、非課税口座に残せるのは最大100万円まで。ロールオーバー対象時に時価を超えていた場合は100万円を超える分は課税口座に移動する。
  • 口座は1人1つしか持てない。また、口座の変更機会は4年に1回である。
  • 既に買った株を、制度開始後に非課税口座へ移動させることはできない。
  • NISA口座の利益が非課税になる代わりに、売却損失等の損失を一般口座、課税口座と通算させることはできない。

ではNISA(日本版ISA)の賢そうな使い方は?

で、このルールに基づいて考えるとこんな事が浮かびます。
日本版NISAの上手な使い方

  • 年間100万円の回復しない枠で5年間分の非課税メリットを得るためには、短期売買よりも長期保持して分配益などを楽しめる投資が良い。
  • 売却損失を課税口座と通算させることはできないので、ハイリスクな銘柄、売却益で利益をあげていくような銘柄よりは、配当等の分配益で利益をあげていけるような安定銘柄を検討した方が良い。
  • 制度開始後5年経過時には最大500万円分の投資が出来ていることになる。NISA口座の上限等ではなく、1年間の購入額の非課税対象上限が100万円。
  • NISA口座は1人1つに制限される上、口座の変更は4年に1回しかできないので、なるほど証券会社や投信会社がしきりにうちでどうぞ!とアピールするわけです。
  • 4年は動けないことを考えると、使う側としては手数料等が安いところを選んでおきたい。

どの証券会社を選ぶべきか

日本版ISAの口座開設はどこにすべきか
制度そのものはカチカチに固まったものなので、制度を利用する上では各社違いはないはずです。ただ、先に書いたように4年間は同じ口座を使い続けないといけないため、手数料その他が安かったり、操作性がよかったりする証券口座、投資口座を選ぶべきかと思います。

手数料が安いと言えば、ネット証券です。
ネット証券は対面(電話等のオペレータ対応を含め)販売等のサービスをしない代わりに、手数料をぐっと抑えています。デメリットと言えばコンサル的なサービスがないという部分ですが、普段使いにはとてもよいのではないかと思います。
大手の昔ながらの証券会社は手数料は高いものの、色々な相談をするにはとてもよいのではないでしょうか。また、大手の証券会社もネット取引が可能なところがほとんどですが、流石に今までのノウハウが蓄積されているだけあって情報量はとても豊富です。ただ、なにぶん手数料が高めのため普段使いには少し苦しいかもしれません。

なお、NISA用の口座ですが、既に特定口座や一般口座のある証券会社でも、別途作成することができます。
日本証券業協会NISA特設サイト内Q&A(PDF)より)

また記事は調べて随時更新していこうと思います。
では。

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