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ベルサイユのばら フェルゼン編

      2015/08/29

ベルサイユのばら フェルゼン編

ベルサイユのばらフェルゼン編を観てきました。
前回ヘタレだったフェルゼンが主役です。ヒロインはマリー・アントワネットです。


愛~それは~ほにゃらら~
愛~それは~ふにゃらら~

ベルサイユのテーマは今回もご健在。
あんまり詳しく書くとJASRACさんになんかもってかれる可能性もあるのでどこかで調べていただけると助かるなと思います。

さて、今回も購入したパンフレットから1枚、スキャンさせていただきます。
2013年雪組 ベルサイユのばら フェルゼン編 壮一帆/愛加あゆ
フェルゼン役は壮一帆さん。マリー・アントワネット役は愛加あゆさんです。
壮さんは歌も安定、お芝居も安定、見ていてなんの不安もない演技をなされていました。いやいやよかった。そして愛加さんも特に投獄されてからのマリー・アントワネットは毅然としていて非常によかった。終盤までは(ヒロインなのに)あまり見せ場のないマリー・アントワネットでしたが、革命が成功して以降は確かな存在感でした。すばらしかった。

あらすじは、大雑把に書くと革命直前のフランス。どこぞのパーティーとやらで一目惚れしあってしまったマリー・アントワネットとスゥエーデンの貴族フェルゼン。民衆の間で貴族や王族に対して不満が募る中、密やかにとは言えどもフェルゼンと逢瀬を重ねるせいで貴族の間でもマリーは大不評。味方なしの状況の中、とにかく四方八方みんなに諌められ、フェルゼンはしぶしぶスゥエーデンに戻ったものの、戻った後にフランス革命。もちろん断頭台の露と消えようとするマリーを助けに向かったフェルゼンですが、マリーはフランスの女王として毅然と死ぬことが自分に残された仕事なのだと断頭台に向かうのでした。

おお、いいあらすじ解説だ。身も蓋もない。

でも、今回の舞台の大部分は前回のオスカルとアンドレの復習編(漢字は間違えていません)だったりするのです。前回の流れをさっとやって、そしてその後の展開なんだよと丁寧に(くどくどと)教えてくれる流れです。だがしかしこの復習で、大惨事が発生したのではないかと思います。
何の大惨事って、前回の主役であるところのオスカルは近衛隊の隊長で、その近衛隊には副官のジェローデルというのがいるのですが、オスカル役の早霧せいなさん、そしてジェローデル役の夢乃聖夏さん、このふたりの歌いっぷりがお察しください。聞いた瞬間にちょっとびっくりするくらいのお察しください。いやあの近衛隊ちょっとお察しくださいほうがいいかもしれないな。
アンドレ役の未涼亜希さんもとてもいい歌いっぷりだったと思います。

まあそんな大惨事も、壮さんと愛加さんの名演技でチャラです。
近衛隊の隊長さんと副官さんは今後の奮起をとっても期待します。

後はまああえて触れるなら、ほんの些細な大惨事よりももっとリアルに人生にケチついちゃってる夢華あみさんでしたっけ、彼女も舞台に立たれていました。フェルゼンの妹ソフィア役、そしてエトワールも勤められてました。なんというか、舞台に立たれている様子を見てても正直非常に気まずい気分にしかならないなぁというのが素の感想です。エトワールは可も否もなく無難に勤められていたと思います。

ああ、そうだそうだ。フェルゼンの妹役なのですが。
マリーのもとを去った失意、そして帰国した後、母国で受けた罪人同様の待遇にただ無為な日々を過ごすフェルゼンのそばに控え、じっと家と兄を守る日々の妹、ソフィア。ある日、兄と会話をしていると、「兄へ来客者が来た」と使用人が告げに来るシーンがあるのです。兄は自虐的に「こんな罪人同様の待遇に甘んじただ腐ってるだけの自分に今更誰がわざわざ会いにくるのかな」的な事を言うわけですが、さらっと妹が「ほんとうに。」と言います。
そこは否定しとけよ、セリフおかしいだろ、と少しクスッときてしまったよ。

さておいて、今回はほっこりする話題があるのです。
ベルばら本体の話ではありませんが、99期の舞台挨拶があったわけですよ。
宝塚歌劇団99期 初舞台生
かわいい子が多いのではないですかね。
宝塚歌劇団99期 初舞台生
この画像だけクリックで大きくなったりします。
何がほっこりするって、もうね、満面の笑顔で頑張ってラインダンスとかするのがよい。いやあ初々しい。ほっこりです。頑張って笑顔でキッツイダンスを踊る姿には、応援の文字しか思い浮かばない。

相変わらずあんまりちゃんと感想になっていないのですが、まあこれが感想です。
とりあえず、ストーリー展開は説明が多すぎて疲れた。
でも、凛としたマリー・アントワネットに満足したのでヨシにしようと思います。

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