チョコレート展
2015/08/30
せっかくなのでチョコレート展に行ってきました。
結論から言えば、娯楽よりは学習に近い内容の展示会でした。
館内は撮影許可ゾーンと不許可ゾーンがちゃんと提示されていて、最近皆さん写真を撮る方も多いでしょうから、こういう配慮はよいなと思ったり。かく言う自分も撮影していいのかなーと思いながら撮影するような微妙な気分にならなくて済むので嬉しい配慮でした。
さて、展示について。
「そもそもチョコレートとは何なのか」という説明に始まり、「人類の歴史上どのようにチョコレートが扱われてきたのか」という歴史の解説に続き、そして「歴史の中で使われてきたチョコレート用の食器や器具の紹介」を経て、日本に焦点を当てて「国内でのチョコレート」について展示し、最後に現代のチョコレートの製造方法や製品を紹介する。よい流れです。
チョコレート用の茶器。そんなものがあるんですね。
カップはあまりコーヒーと変わらない気がしますが、ポットの方は独特の形をしています。先の写真も併せて、棒は「モリニーリョ」というチョコレートを混ぜるためのもの。泡だてて香りをよく出すためのものだとか。チョコレートは「香り」がメインだったんですね。また、大昔アメリカ先住民族はカカオに唐辛子等を入れていたそうですが、香辛料をやめて砂糖を入れて飲み始めたのはヨーロッパの人たちなんだそうです。
さて、飲むチョコレートはここで終わらせて、固形のチョコレート。
現代でもどっちかというと世の中に多く出ているのは固形のチョコレートだと思いますが、これはなぜかスイスのチョコレートが有名だったりしますね。スイスでカカオが収穫されているわけでもないのに。
どうも、これはスイス人のリンツさんという人が、画期的な機械(製法)を発明したからなのだそうです。それまでのチョコレートは舌触りもざらざら、砂のような食感だったのですが、このリンツさんが「コンシュ(コンチェ)」という、平たく言えば撹拌する製法を発見したことにより、現代のようななめらかな触感のチョコレートが造られることになったのだとか。
というわけで、現代の美味しいチョコレートはリンツさんがミキサーの電源を入れっぱなしで忘れたおかげというわけですね。
昔は貴重品として取引されていたチョコレート。今では通貨のように貴重ではなくなりましたが、やっぱり宝石のように人の目を楽しませ、食べる人を甘さで魅惑するお菓子です。
そんなチョコレートで造った菓子細工。
微妙だなーと思う、正直。ちなみに小さくへばりついてるキャラクターは中京テレビのチュウキョ~くん。
ガラスに映り込んだ人をモザイクすればするほど微妙に夏に涼しさを感じるため系写真になりますが、ここまで大きな菓子細工はすごいなと思います。
というわけで、感想は以上です。
とりあえず、チョコレートのよい香り漂う、勉強になる展示会でした。
ではでは。