ダンス・オブ・ヴァンパイア名古屋 千秋楽
ダンス・オブ・ヴァンパイア名古屋公演、千秋楽を観劇してきました。
というわけで、キャストです。
サラ:神田沙也加さん
アルフレート:平方元基さん
レベッカ:出雲綾さん
ヴァンパイア・ダンサー:新上裕也さん
ストーリー
「伯爵」が棲む城のある村の宿屋では、ガーリックをやたらめったら推している。そこに吹雪の寒さに凍えながら現れたのはヴァンパイア研究をしている老教授アブロンシウスと若き助手のアルフレート。宿屋にはうら若き宿屋の娘、サラが居る。助手のアルフレートは一目惚れをしたのだが、サラは「伯爵」…不死身のヴァンパイアであるクロロック伯爵に連れ去られてしまった。臆病なアルフレートはサラを連れ戻すために、老教授とクロロック伯爵の城へと向かう。伯爵は美しきサラを花嫁として迎え、永遠の命を持つヴァンパイアにしようとしている。果たしてアルフレートはサラを救出できるのだろうか。
舞台感想
プロジェクションマッピングと呼んでいいのか、吹雪のシーンなどは実物も交えつつ臨場感がある舞台仕立てになっていました。セットもとても凝っていて舞台を狭いと思わせない空間の使い方をしていたと思います。あと、ガーリックは皮を剥いたりしていましたが、本物が混ざっていたりするのだろうか。いやまさか。
役者感想
宿屋の女将レベッカ役の出雲さん、とてもキュートでチャーミングでした。ガーリックの歌をものすごいガーリックに歌い上げていました。歌唱力とあの演技力は賞賛以外の言葉がない。
そして神田沙也加さん。宿屋の娘で、ヴァンパイアにあこがれもしていて、それでいて人間であるアルフレートにも思わせぶりで、とても魅惑的でした。上品過ぎず、下品でもなく。歌唱力は素晴らしいです、声質がお母さんに似ている感じがしていて「いやあ血ってすごいな」と素直に思いました。ですが今回注目するべきなのは、歌唱力の素晴らしさよりもダンスの素晴らしさでしょう。リフトされた時の身体のラインの保ち方も巣晴らしければ、一人で踊る時も素晴らしい。あれは観たら彼女のファンにならざるを得ない。
クロロック伯爵役の山口祐一郎さん。魅惑の低音ヴォイスでした。貫禄も威厳もありました。若干、歌い方が微妙に演歌っぽかった気がしました。こぶしっぽいものが効いていた。
そしてヴァンパイア・ダンサーの新上裕也さん他、ヴァンパイアーの皆さん。老教授とアルフレートが伯爵の家で宿泊する際の、あのベッドルームでのダンスは素晴らしいほど素晴らしかった。いろんな場所から現れて、いろんな場所に帰っていきました。あれは初見の人が驚くに違いないので詳細は書きませんが、本当に素晴らしかった。
総評
ヴァンパイアの歌は面白かった。最後カーテンコールでは客席全員で踊りました。誰かが引っ張るというよりも、一丸になって舞台を作った感じがとても伝わってよいカーテンコールだったと思います。神田さんの「この舞台をやるのが幸せだ」という言葉が印象に残っています。
ストーリーとしてはコメディ仕立てなので、気軽に観るにはよい舞台だったと思います。また再演があるのだろうな。
ではでは。